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ロート製薬、脂肪由来間葉系幹細胞の発毛研究で新知見

ロート製薬株式会社(大阪府大阪市)は9日、発毛に重要な脂肪層の「脂肪由来間葉系幹細胞」に着目した新しい発毛研究を実施した結果、世界で初めてミノキシジルが脂肪由来間葉系幹細胞からのFGF7などの発毛関連因子の遺伝子発現産生を高めることを発見したと発表した。脂肪幹細胞が発毛に影響を与えると考えられる。

ミノキシジルは発毛・育毛効果が知られる成分で、第一類医薬品(外用剤)の有効成分。一部の発毛因子に働きかけると言われているもののメカニズムは不明な点が多く、研究の余地がまだあると言われている。そこで、今回の研究では、ミノキシジルの脂肪由来幹細胞に対する効果を検討した。

具体的には、脂肪由来間葉系幹細胞にミノキシジルを添加し、24時間後の各因子の遺伝子発現量をリアルタイムPCR法にて測定した。

この結果、発毛や育毛に関わる因子は非常に多く、解明されていないことも多くあるが、今回、ミノキシジルが脂肪由来間葉系幹細胞に働きかけ、毛の伸長に重要なFGF7、血管誘導に重要なVEGFA、発毛に重要なPDGFAの発現を亢進することを発見した。

今回の研究結果により、発毛成分として広く知られているミノキシジルについて、脂肪由来間葉系幹細胞を介した発毛・育毛への関与が示唆された。今後も幹細胞に着目した発毛・育毛研究を進めていくとしている。

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