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世界の食品包装市場の5つの有望な動向

市場調査会社インフィニティ・リサーチ(ロンドン)は、20日、 世界の食品包装市場で注目される5つの有望な動向を発表した。パッケージングは、ブランドが顧客とコミュニケーションするための有力な方法の一つで、変化する顧客の要求と認識を満たすように技術革新が進んでいる。 多くの食品包装設計会社は、最近の傾向として超高圧縮包装に取り組んでおり、重い品物を持ち運ぶ負担を軽減し、よりコンパクトなパッケージングとポータブルパッケージの開発に取り組んでいるという。今後、注目される動向として、食用包装、ノンスティックパッケージング、安全性を高める包装、 消えるパッケージ、 超圧縮包装の5つを取りあげている。

食用包装(食べられるパッケージ)
環境の持続可能性に対する懸念が高まっているため、食用包装(食べられるパッケージ)は食品業界で注目を集めている。硬いクッキーと耐熱性ホワイトホワイトチョコレートでコーヒーカップをパイロットテストするファストフードメーカーが登場している。

ノンスティックパッケージング
クリームや液体がパッケージ内を容易に流れるのを助けるパッケージング技術で、マヨネーズやケチャップのボトルなどで残りが少量になったボトルを握っても中身が出やすくなるという。アメリカのベンチャー企業Liquiglide社が開発したパッケージで、包装に使用されているコーティングは 米食品医薬品局(FDA)の承認を受けている。コーティング技術は炭酸飲料の炭酸が抜けるのを防ぐとも言われている。

安全性を高める包装
食料品の販売は賞味期限内という基準があるが、搬送中に傷がついたり何らかの原因でダメージを受けた製品があることも少なくない。食品の安全性を高めるために、業界の研究者は食物の腐敗を判断できる小さなセンサーを埋め込むプラスチック包装の開発に取り組んでいる。

消えるパッケージ
消える食料包装は新興市場。米やオートミールの包装に水溶性の包装を用いたメーカーが登場。袋ごと水に入れて調理すると袋が溶解する。スムージーに海藻で作られた容器を合わせたり、ドライフルーツのパッケージにビーズワックスを採用するなど改革されている。

超圧縮包装
大都市に住む人は、小さなキッチンと限られた保管スペースの問題に直面している。超圧縮包装は、この問題を解決するために研究されている。よりコンパクトでポータブルなパッケージが食品業界で採用されている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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