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コーヒーの過剰摂取、女性の酒さの原因か

酒さ(赤ら顔)の原因のひとつにカフェインの過剰摂取が挙げられているが、コーヒー以外のカフェインではこの関連は顕著ではないことが10月17日、「JAMA Dermatology」オンラインに掲載された。

米国の長期健康研究として知られるNurses’ Health Study II (NHS II)に参加の8万2737人の女性の1991~2005年データを対象とした。4年ごとのコーヒー、紅茶、ソーダ、チョコレートの摂取に関するデータ、2005年に収集された酒さの病歴と診断年の情報を分析し、それぞれの食品と酒さの関連を評価した。期間中に4945件の酒さの症例が確認された。

その他のリスク要因での調整後、カフェイン摂取量と酒さのリスクとの間に逆相関があることが判明した(カフェイン摂取量の最低分位に対する最高分位のハザード比0.76)。コーヒー(カフェイン入り)の摂取にも、酒さのリスクとの有意な逆相関が観察されたが、ノンカフェインのコーヒー、また紅茶、ソーダ、チョコレートからのカフェイン摂取量の増加は、酒さのリスクの低下と有意に関連していないことがわかった。

これらの結果は、酒さを予防する手段としてのカフェイン摂取の制限を支持していない。コーヒーに含まれるカフェインからのみ影響を受けるというこのメカニズムの説明には、さらなる研究が必要であると、研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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