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世界の口腔ケア市場2025年までに409億ドルに

世界の口腔ケア市場は2025年には409億ドルに成長するという予測を米市場調査会社グランドビュー・リサーチ社は、23日、発表した。2017年の同市場は280億ドルと評価されており、2018年〜2025年の間、年平均成長率(CAGR)5.0%で成長すると予測している。虫歯の発生率の増加と口腔衛生に関する消費者の意識の高まりが市場の成長を牽引する見通し。

「 Oral Care Market Size, Share & Trends Analysis Report By Product (Mouthwash/Rinse, Toothbrush, Toothpaste, Denture Products, Dental Accessories), By Region, And Segment Forecasts, 2018 – 2025」(有料レポート)の中から、重要な発見を次の通り紹介している。

歯科衛生に関する意識は先進地域と発展途上地域の両方で高まっておりグローバル市場で平均的に市場は拡大している。子供の虫歯の発生率が高まっているため、虫歯予防の製品需要は加速しており、 高齢者の口腔疾患のリスクが高くなるにつれて義歯製品の需要が増加している。

2017年の市場分析データによれば、歯磨き粉の製品部門が口腔ケア市場を独占していたが、2025年までに市場シェアを徐々に失うと予測されている。歯ブラシの製品部門は電動歯ブラシの革新的なデザインと幅広い製品開発で利用者層を拡大しており、予測期間中、大幅な利益成長が期待される。

地域別の市場分析では、アジア太平洋地域は2017年に最大の市場シェアを握っており、予測期間中も最も速い成長を記録する見込み。インドなどの発展途上国における消費者の口腔衛生に対する認識が高まっているためだと分析している。欧州市場は第二の市場であり、 高齢者の口腔疾患の増加などが市場成長を促進すると予想されている。北米市場は第三の市場シェアを維持する。 米国のような先進国では、可処分所得が高いため、電動歯ブラシやブレスケアなどより高度な製品に対する需要がより増加すると予測している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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