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仏ロレアル、2018年売上高269億ユーロの増収記録

仏ロレアルは、2018年の売上高は前年比7.1%増の269億3740万ユーロで、営業利益は前年比18.3%増の49億2200万ユーロだったと7日、発表した。売上高は2007年以来の最高の成長率を達成した。純利益は前年比8.8%増の38億9500万ユーロだった。

すべての部門で業績アップを記録したが、特にプレステージブランドを展開するロレアル・リュクス事業部とアクティブコスメティック事業部の二桁成長が売上増加に貢献した。「ランコム」の売上高は30億ユーロを突破しロレアル・リュクス事業部の3割弱を占めるほどに成長。「ラ ロッシュ ポゼ」、「ヴィシー」などのブランドを展開するアクティブコスメティック事業部は、活気のあるスキンケア市場で10年以上にわたり右肩上がりの成長を継続している。コンシューマープロダクツ部門では、「ロレアルパリ」、「メイベリンニューヨーク」ともに好調な一年となった。一方、ヘアケアを展開するプロフェッショナルプロダクツ事業部門は、第4四半期に大幅に売上が急増し、通年ではやや増加した。

地域別の業績は明暗を分けた。西ヨーロッパでは、第4半期に売上高の伸びを記録したものの、イギリス、フランスなど一部の市場の低迷によりマイナス0.3%の成長率に転じた。北米市場は前年比が2.7%アップの72億3000万ユーロと改善した。中国主導のアジア太平洋地域は、北米市場を追い越し、売上高74億ユーロを突破した。

電子商取引とトラベルリテールの販売チャネルは前年同様に飛躍的な成長を記録した。 電子商取引は40.6%増加し、現在、グループの売上高の11%を占める。トラベルリテールは27.1%の増加で売上高20億ユーロを超えた。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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