市場調査会社ユーロモニターが、世界の男性グルーミング市場の調査をしたことろ、韓国の男性スキンケアの売上高は565百万ドルだった。これは世界市場のほぼ21％を占め、韓国の男性は世界で最もスキンケアに投資することが明らかになった。中国は近い将来、総売上高では韓国を追い越すと予想されるが、一人当たりの支出では2012～2017年の間は韓国が1位の座に君臨するだろうと予測している。
最近では虚栄心は女性の特権ではなく、男性も自分のルックスを気にし、美意識に対する関心をより強く持つようになったと同レポートは指摘している。大手化粧品メーカーは、この時流に乗り、男性スキンケアのラインの市場投入を近年、活発に展開している。例えば、LAB、SKⅡなど男性専用スキンケアラインを発売している。
特に韓国では、男性スキンケア製品の開発が著しく、Hera Homme、O Hui for Men、Vonin、Odyssey、The Face Shop for Men、Missha for Menなどのブランドが連なって店頭に並ぶ。クレンザーやトニックなどの基礎スキンケアに限らず、美容液、BBクリーム、フェイシャルマスクのシートなどの製品ラインの販売も好調だという。さらには、兵士がカモフラージュするために顔に塗る染料用に「Camo cream」といって保湿と日焼け止め効果のある成分を含有したクリームまで開発、製品化されているという。
ユーロモニター・インターナショナルが世界の主要80カ国で実施した美容とパーソナルケアの調査によれば、男性グルーミング市場の見通しは今後5年間は明るいとしている。男性スキンケア市場は2012年から2017年の5年間、年平均成長率7%で推移すると予測しており、アジア太平洋地域の国々がリードしていくと見ている。スキンケア市場の発展途上から考察すると、同地域でインド、インドネシア、中国が急成長株と予測している。
