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アメリカでミールキットの展望—定期購入からオンデマンドへ移行

アメリカでミールキット市場は、ほぼ独占的なオンラインおよび定期購入ベースの宅配サービスから、オンデマンドでの店舗内およびオンライン購入へシフトしている兆候がみられるようだ。グローバル情報会社NPDグループは、13日、アメリカの消費者はミールキットに対して関心を持っている人が多く、従来の定期購入ではなく、さまざまな流通を試しているという調査結果を発表した。最近の利用者の4分の1以上が、レストランを含む店頭とオンラインの両方でキットを購入したようだ。

同社のレポート「What’s Next for Meal Kits」によると、9,300万人の米国成人はまだミールキットを使用した経験がないが、試してみることには興味を示しているという。 ミールキットを試してみることに興味がある人に手を差し伸べるには、通常、誰がミールキットを利用しているかを知ることが重要になる。 利用者は、ミレニアル世代、子供のいる世帯、そして高収入の世帯層という傾向がある。店舗内でミールキットを購入するデモグラフィーは13歳未満の子供を持つ世帯およびより高い所得水準の世帯に偏っている。

NPDの食品業界アナリストのダレン・サイファー氏は、 「定期購入モデルは引き続き重要な販路だが、消費者がオンラインでも店舗でもより充実した食生活の解決策を探していることを覚えておくことが重要」などと述べている。ミールキットは長期的に使用されることが多いので、次世代の消費者のニーズを満たす市場開拓で潜在的マーケットの裾は広がるかもしれない。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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