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NPDグループ、ドイツで 美容小売追跡サービスを開始

グローバル情報会社NPDグループは、ドイツで美容小売の追跡サービスを開始するとこのほど、発表した。ドイツを拠点とするさまざまな小売業者からの美容製品の店頭販売とオンライン販売データを追跡することで、ドイツの美容市場を補完し、ヨーロッパにおける美容業界の市場情報を最も総合的に供給するのが目的。同社は欧州ではフランス、イギリス、イタリア、スペインで同サービスを提供しており、アメリカ地域ではカナダ、アメリカ、メキシコの美容市場を追跡している。

同社の調査によると、2018年のドイツのプレステージ美容製品の年間売上高は31億ユーロだった。店舗販売の小売売上高は横ばいだったが、電子商取引は7%の成長を記録した。 カテゴリー別にみるとフレグランスとスキンケア部門は、ドイツでの市場拡大に貢献したが、化粧品はわずかに減少したという。スキンケア製品の売上高は1.6%増加し、国内の業界全体の収益のほぼ半分を占めた。フレグランスの売上高は0.9%増加し、化粧品は0.5%減少した。

ドイツの美容市場はイギリス市場に類似しているが、消費行動の点では重要な違いがある。ドイツではフレグランスの売上が支配的で化粧品部門は未だ小規模。 NPDグループが追跡しているヨーロッパ5カ国の中でスキンケアはドイツ市場の成長が最も著しい傾向にあるという。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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