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世界のニキビ化粧品の市場予測—2026年には38億ドルに

世界のニキビ化粧品市場は2026年には38億8000万ドルに達するという予測をリサーチ会社 Grand View Researchは、このほど発表した。青少年および若年成人の高い罹患率は、市場の成長を後押しすると予想されており、オンラインショップを介して容易に入手できることも成長を牽引すると期待されている。

有料レポート「 Anti-Acne Cosmetics Market Size, Share & Trends Analysis Report By Product Type (Creams & Lotions, Mask, Cleansers & Toners), By End Use (Women, Men), And Segment Forecasts, 2019 – 2026」 の中で、 同市場は2018年には20億7000万ドルに達したと評価されており、2019年〜2026年の予測期間中に 年平均成長率(CAGR)8.2%で拡大するという予測を報告した。レポートのハイライトは次の通り。

◆製品としてマスク、クリームとローション、クレンザーとトナー、その他に分けて分析。クリームおよびローションセグメントは、2018に最大の市場シェアを占めた。にきびクリームはすべてのタイプのにきび治療の第一線であり、また、にきびによって引き起こされる皮膚の乾燥を減らす効用があるため市場をリードしている。

◆その他の製品セグメントは、洗顔料、ジェル、セラム、エッセンシャルオイルなどで構成される。このセグメントは予測期間にわたって急速に拡大すると予想される。

◆2018年には女性部門が優勢な市場シェアを保持した。高い普及率とそれに対する意識の高さから、予測期間中も堅調に成長する見通し。

◆アジア太平洋地域は発展途上国での可処分所得の増加と不健康な生活様式をリードする人口の増加により、予測期間中に著しく成長すると予想されている。

◆ニキビ化粧品市場における主要ブランドとして、ニュートロジーナ、クリニーク、ムラド、コーセー、 ラロッシュポゼ、メンソレータム、ヴィシーなどが含まれる。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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