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サロンヘアケア市場の2019年動向—より健康な髪を重視

世界のサロンヘアケア市場は140億ドルを超えており、 今後1年先も堅調な成長が期待できる見通しのようだ。米市場調査・マーケティングリサーチ会社クライングループが9月12日リリースした「サロンヘアケア・グローバルシリーズレポート」の中でこのような業界予測を発表した。最近の動向として、消費者はより健康な髪を重要視するようになっており、傷んだ髪の治療製品やヘアケア製品の売上が市場拡大を後押ししている。

シャンプーとコンディショナーは、2018年に4%を超える成長を遂げた。トリートメントの売上も好調に伸びており、毛染め、ドライヤーなどのホットツールの使用によって起きた髪の損傷から健康な髪を回復することを目的にした製品が売れ筋のリストに入った。

最も注目されているトリートメントシステムとして、アメリカのOlaplex(オラプレックス)社が開発したボンドビルダーテクノロジーを紹介。髪の毛をコーティングするのではなく、髪の内部に栄養を浸透させるシステムで髪質の改善に効果的だという。昨年の成長率は北米で50%以上、世界で30%以上という並外れた成長をみせている。

新しい世代のプロのヘアツールとして、髪に優しい超音速ドライヤーや、イオン乗数技術を搭載して従来より2倍も高いイオン濃度を提供するヘアアイロンなどが市場に投入された。ツール開発でも健康な髪の維持が最優先されているようだ。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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