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ニキビ治療のアドヒアランスを向上させる方法とは?

継続することが重要なニキビの治療アドヒアランスを向上させる現代的な方法を実験した結果が10月4日、「Dermatology」オンラインに掲載された。

軽度から重度の尋常性座瘡(ニキビ)を有する126人の患者を3グループに無作為化し、局所アダパレン0.3%/過酸化ベンゾイル(A-BPO)2.5%ゲルによる治療の遵守を評価する試験が行われた。グループ1では、治療についての説明リーフレットとともにゲル剤を使用した。グループ2では、説明リーフレットに加えてゲル剤塗布を思い出させるSMS(ショート・メッセージ・サービス)を毎日受け取った。グループ3では、治療についての通常の指示のみを受けた。ニキビ重症度や生活の質などの評価は治療の開始時(T0)および12週間後(T1)に実施した。

その結果、12週間の治療後、すべてのグループで調査員グローバル評価(IGA)の改善が認められ、ゲル剤の臨床効果が確認された。 IGAスコア改善度の多重比較分析では、グループ2対グループ1、グループ2対グループ3で有意差が見られたが、グループ1対グループ3の比較では統計的有意な差はなかったが、グループ1で結果が良好だった。さらに、グループ1および2ではSMSおよびリーフレットグループでは、カーディフにきび障害指数(CADI)および医師患者関係の深さの評価(PDRDS)スコアによって評価される生活の質が大幅に向上することが観察された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

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