世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

花王、「Curél」ブランドの英国、米国での販売開始

花王株式会社は、10日、2019年10月より英国と米国で、「Curél」(キュレル)ブランドのフェイスケアアイテムの販売を開始すると発表した。「キュレル」は、花王グループ化粧品事業における、グローバル戦略ブランドの一つで乾燥性敏感肌研究を背景に生まれた技術を軸にブランド育成を進めてきた。新市場への参入で国内のみならずグローバルでの展開をさらに強化する計画。

「キュレル」は、1984年に米国で乾燥肌のためのハンド&ボディクリームブランドとして誕生し、1998年に花王グループに加わった。以後、花王は、乾燥により肌が敏感になる原因のひとつに「セラミド」不足があることに着目し、独自開発したセラミドケア技術の応用により、1999年、日本で新たに「キュレル」のボディケア、翌年にフェイスケアを開発した。

同ブランドはアジア市場では、2009年の香港を皮切りに、複数の国・地域に事業を展開し、アジアの乾燥性敏感肌の顧客層から多くの支持を得ているという。

今回はアジア圏での成功を得て、日本発フェイスケアアイテムの販売を英国、米国で開始。グローバルでの展開をさらに強化し、世界の敏感肌ケア市場でユーザーの拡大を図る。英国ではドラッグチェーン「Boots」約100店舗とBootsオンラインショップ、米国ではULTA BEAUTYの約400店舗とULTAオンラインショップで取り扱われる。インフルエンサーや、ウェブ施策などを通じて現地の利用者への認知度を拡大し、新顧客獲得を目指す。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP