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米国のプレステージ化粧品の2019年売上は188億ドル

グローバル情報会社NPDグループは、3日、アメリカの2019年のプレステージ化粧品の総売上は前年と横ばいで188億ドルと発表した。メイクアップ部門の売上は前年比7%減少したが、スキンケア部門(前年比5%増)、フレグランス部門(前年比2%増)、ヘアケア部門(前年比16%増)は堅調に成長した。

メイクアップ部門の売上は前年より後退したものの、76億ドルと依然として最大のシェアを占めた。同部門の後退は全体的なメイク利用率の減少が主な要因と見られる。 NPDの最新レポートによれば、アメリカの女性の約4分の1は、最近、かなり/やや少ない化粧品を使用しているようだ。また、自宅で働く女性が増えており、より自然な外観を取り入れる傾向にあることが示された。

スキンケア部門は59億ドルの売上で右肩上がりに好調に伸びており、シェア一位との差が急速に縮まりつつある。天然成分ブランドはスキンケア全体の30%を占め、売上高は2018年より14%増加した。特定なアイテムを見ると、クレンザーとモイスチャライザーなどの売上の伸びが際立ち、にきび治療、エクスフォリエーター、美白、リップトリートメントなどと製品開発の拡大が目立った。

フレグランス部門の売上は45億ドル。セグメント別に見ると香水(前年比49%増)とオードパルファム(前年比9%増)の売上増加がフレグランス部門の売上増に大きく貢献した。 カテゴリー別では、トップランクのデザイナーブランドのフレグランスの売上が最大のシェアを獲得した。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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