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イギリスでドッグフードにベジタリアンの影響

イギリスでドッグフードに肉ベースを減らす傾向が出てきているようだ。グローバル市場調査会社ミンテルのブログ(2月7日)で紹介された調査結果によると、イギリスのドッグフード購入者の3分の1(34%)が、肉ベースではなく植物ベースの食事を定期的に摂ることがペットにとって良いと考えているようだ。

若い世代の飼い主の間でペットの健康的な食事への関心が高いようで、 16-24歳のドッグフード購入者の5人に3人近く(58%)が、犬の餌で赤肉を制限する方が健康的であると回答した。比較すると45歳以上のドッグフード購入者の30%が、55歳以上のドッグフード購入者の21%が赤肉の制限に賛同。

ミンテルの研究で、ペット所有者の間ではペットの消化器系の健康を懸念する声も高く、ペット所有者の4割強が「善玉菌」を含むペットフード(発酵食品など)がペットの健康に良いと考えていることも明らかにされた。そのほかに10人中7人(71%)のペットフード購入者は、ペットの食事が感情的な健康に直接影響を与えていると言い、半分(51%)はカモミールやヘンプなどの落ち着いた成分を含む食べ物に興味を示す結果が報告された。

イギリスのペットフード(犬と猫)の2015年の市場は25億ポンドで、過去5年間、ペットフード市場は16%増加し2020年は推定で29億ポンド規模に成長する見通しだという。今後は人間の食生活の傾向に比例するかたちでペットフード市場が緩やかに拡大することが期待される。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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