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シソ葉キムチ由来乳酸菌からメラニン分解効果を発見

肌に蓄積されたメラニンを直接分解する成分がキムチから発見されという論文が4月2日、「Journal of Microbiology and Biotechnology」オンラインに掲載された。

メラニンの過剰生産と蓄積は肌をくすませ、皮膚疾患の要因ともなる。現在、メラニン生成酵素のチロシナーゼを阻害する成分が開発され、化粧品や医薬品の成分として多くが使用されている。しかし、それら成分となる物質のほとんどは、メラニンの生合成を阻害するのみで、すでに皮膚で生成・蓄積されたメラニンを直接分解する作用はない。

今回、皮膚に存在するメラニンを直接分解する物質の開発を試みた韓国の研究チームは、伝統的な発酵食品に着目し、発酵に関わる微生物がメラニンを生分解する能力をスクリーニングした。その結果、シソの葉キムチ由来の乳酸菌Pediococcus acidilactici PMC48が直接メラニン分解効果を持つことを見出した。このPMC48株は、これまでに報告されているP. acidilactici株とは異なる新しい株であり、メラニンを直接分解するだけでなく、チロシナーゼ阻害効果も確認されている。研究者らは、医薬品としてのメラニン分解剤や美白化粧品の原料としての価値が高いと期待している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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