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イギリスでビタミンDの摂取量が増加傾向

イギリスでビタミンサプリメントの摂取量が増加傾向にあり、なかでも消費者はビタミンDをより取り入れていることが、グローバル市場調査会社ミンテルの最新の調査結果で明らかになった。イギリスのビタミンおよびサプリメント市場は、2020年に前年比9%増の4億9400万ポンドに達する見込みで、2025年には市場は5億5900万ポンドに達して2020年から推定13%増加すると予想されている。

ミンテルは、ビタミンとサプリメントの使用法と行動を評価するために、2020年7月にイギリスで16歳以上の1978人のインターネットユーザーを対象にオンライン調査を実施した。過去12ヶ月の摂取頻度を調査した結果、現在ビタミンを利用している調査対象者の38%がビタミンDを摂取していると回答しており、昨年の調査結果より8ポイント上昇していることがわかった。また、ビタミンCはわずかに増加(28%から29%)したが、そのほかの単一ビタミン(ビタミンA、ビタミンB、ビタミンE)の使用量は減少した。マルチビタミンの摂取量は、前年と変わらず51%の結果となった。

消費者動向に比例して、ビタミンDの新製品の開発も活発化している。 Mintel Global New Products Database(GNPD)によると、2020年1月から8月にかけて、ビタミンDを含む新製品の発売が2019年同期間と比較して20%増加した。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため外出自粛が続くなか、 人々が日光の下で過ごす時間が少なくなるので、イギリス政府は、目安として毎日10マイクログラムのビタミンDの摂取を推奨している。ミンテル英国のパーソナルケア・アナリストのEmilia・Greenslade氏は、このような政府のアドバイスがビタミンDの摂取量を押し上げている可能性がある、などとコメントしている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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