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ドイツの大都市でのプレステージブランドの売上回復が鈍い

グローバル情報会社NPDグループは、19日、ドイツのプレステージビューティー市場全体の売上高は2020年第3四半期(7月から9月)に前年同期と比較して14%減少したと発表した。同社の美容小売の追跡データ調査の結果、ドイツでは大都市での売上回復が鈍いことが明らかになった。

ベルリン、ハンブルク、ミュンヘン、フランクフルト、デュッセルドルフなど10の大都市で2020年第3四半期は前年同期比23%減少した。そのほかの都市では平均で11%の減少だった。最大の打撃を受けたのはミュンヘンで、世界最大のビール祭りであるオクトーバー・フェスト(9月14日〜10月4日)の開催が中止されるなど国内外から観光客が激減して、37%の減少を記録した。

製品カテゴリーを分析すると、メイクアップ部門の売上減少が著しく、大都市では売上が35%減少し、その他では24%弱減少した。スキンケア部門とフレグランス部門は都市によって売上の回復が異なるようだ。デュッセルドルフではスキンケアの売上に堅調な回復が見られ、エッセンとドルトムントではフレグランス部門の売上は一桁代の減少にとどまっていると報告された。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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