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「母の日」「父の日」ギフトで上半期香水の売上増加予測

世界市場で2月のバレンタインデーまでの2週間の香水売上は、昨年の同じ週と比較して5%増加したとグローバル情報会社NPDグループは、このほど発表した。パンデミックが1年以上続く中、香水メーカーはキャンペーンを早めにスタートさせ、いくつかのデパートや美容専門店では、従来以上にバレンタイン専用ギフトを提供して、香水愛好家および一般顧客の両方に興奮と注目を与えたようだ。

キャンペーンをいち早くスタートさせる傾向は昨年の冬のホリデーシーズンから顕著になった。 消費者は外出、外食を控えながらささいなことを受け入れ、早く準備することで祝い行事などをより楽しもうとする姿勢が現れだしたと、NPDグループのビューティープラクティスのディレクター兼フレグランスカテゴリーアナリストJacquelyn Wenskus氏は公式ブログ(3月5日)で分析している。

NPDデータによると、2月の第1週目の香水のオンライン販売は昨年と比較して77%増加し、2月の成長を後押しした。第1週目のオンライン売上は販売の大部分を占め、第2週をも上回った。これは、昨年のホリデーシーズンに出荷の遅れなどがあったことから消費者はより早めの行動をとったとみられている。これからの「母の日」と「父の日」には、香水ブランドや小売業者が早期にプロモーションする傾向をどの程度活用するかによって、同様の売上増を生み出す可能性があると Wenskus氏は予測する。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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