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⑤化粧品・美容企業等の新規上場~アイエヌイー、AIで開発・販売をスピード化~

アイエヌイーの強みは、日々市場の動向にアンテナを張り巡らせながら高速で商品を開発するスピードにある。1つの商品開発から発売までの期間が、最短6ヶ月というスピードを実現している。
コモディティ化する市場や社会に対し、よりスピーディーにアイディアを具現化・商品化することを実現したのが、 商品開発ツール「インサイトスコープ・キヨコ」の開発。

「インサイトスコープ・キヨコ」は、世界の約240カ国のニュースサイトや口コミサイト、SNSといった約2000万件を超えるあらゆる媒体から消費者の潜在的ニーズを読み取り、消費者インサイトをビックデータから解析するAI(人工知能)を使った予測システム。
同システムは、男女別や世代別、地域別といったセグメントに加えて、対象るキーワードが「どのような単語と一緒に使用されているのか」、「どのような感情で使用されているのか」、といった細部まで分析することが可能で、そのキーワードがどのトレンドフェーズにあるのか、可視化出来るのがミソ。

同システムでキャッチしたニーズを鮮度のあるうちに顧客の手元に商品として届けることを実現するとともに、自社商品の価値をより高めるためのクリエイティブ・プロモーション・販売方法といった戦略マーケティングの構築に繋げた。

同社は、ここへ来て学卒者、中途者など人材の採用を活発化させている。マーケティング部門では、ブランドの中期戦略を担当するブランドマネージャーやセールスコンサルティング、EⅭ事業部でのカスタマー及びロジステック部門での物流コンサルティング、海外部門でのブランディングディレクター、サプライチェーンマネージメントなど全社での新規採用に力を入れている。

同社の今期(2021年12月期)業績(連結)見通しは、主力ブランドのボタニスト、サロニア、その他ブランドの新商品開発・販売や訴求力の強化などに取り組み増収増益を目指す。
こうした要因から売上高257億円(前期比10.0%増)、営業利益16億5000万円(前期比9.1%増)、当期純利益 9億2000万円(前期比1.6%増)を見込む。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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加藤勇

顧問記者/ジャーナリスト

元日刊工業新聞編集局部長。欧州、米国特派員を含め記者歴通算45年。ベンチャー、中小・金融政策専門経済ジャーナリスト。「レバレッジ金融至上主義の崩壊」など著述多数。本誌では主に、経済部門、企業取材を担当。

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