世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

マンダム、TRPチャネルに関する企業セミナーの概要を公開

株式会社マンダム(大阪市中央区/代表取締役社長執行役員:西村 健)は、11月12日に開催した企業セミナーの概要を公開した。

同セミナーは、日本動物実験代替法学会 第34回大会において開かれたもので、TRP(トリップ)チャネル※研究の権威である富永真琴教授を講師として招いた。セミナーでは富永教授から最新の研究成果や応用技術について、マンダムの研究員からTRPチャネルの動物実験代替法への応用について紹介した。

講演内容は次のとおりだ。

■富永教授
人が痛みや温度を感じるメカニズムにTRPチャネルが関与していることから始まり、生物の進化の過程においてTRPA1が機能変化してきたことや、熱帯と温帯の蚊で温度感受性行動が異なることなどのTRPチャネルの温度に関わる話や、蚊やマウスの唾液によってTRPV1、TRPA1活性を抑制するという鎮痛作用メカニズムについて講演。

■マンダム研究員
感覚刺激における動物実験代替法として確立した、ヘアカラー製品・クレンジング剤・清涼化粧品に関するTRPチャネル技術を用いた試験法について講演。

なお、マンダムは2005年から富永真琴教授とTRPチャネルの共同研究を行い、化粧品業界におけるTRPチャネル研究で先駆的な立場にいる。

また、2007年からは「日本動物実験代替法学会」を介して助成金制度を開始し、動物実験代替法の開発を積極的に支援してきた。自社においても「動物実験の置き換え(Replacement)」に着目した代替法の開発に取り組んでおり、TRPチャネルを活用した独自の皮膚感覚評価法を確立している。

※TRPチャネルは五感とは別の、温度や化学刺激を感じ取る細胞の感覚センサー。例えばTRPV1は約43℃以上の温度で活性化されるが、トウガラシの辛みの主成分でも活性化して灼熱感を与えるように、温度だけでなく化学刺激も感じる。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New
美容経済新聞

美容経済新聞は、日本の美容業界に特化した専門的なニュースを提供するメディアです。業界の動向やトレンド、企業情報、製品情報など、美容に関する幅広いテーマを取り上げています。 編集部では、美容業界の取材や情報収集、分析を行い、業界内外の最新情報を主に美容業界関係者に向けて発信しています。私たちは「キレイをふやす」を企業理念として信頼性の高い情報提供を通じて美容業界の発展に貢献すべく努力しています。

  1. 美容経済新聞社がLNE社(フランス)とライセンス契約を締結

  2. 伊藤超短波が監修するエステティックサロンがベトナムにオープン

  3. Saas型在庫管理ソフトの「Spes(スペース)」社が シードラウンドでの資金調達を実施

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP