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イギリスで肉の摂取量が減少し肉の代替品の摂取量が増加

イギリスでは、肉の摂取量が減少しており、代替食品の摂取量が増加傾向にある。グローバル調査会社ミンテルが1月20日、リリースした調査結果によると、イギリス人の半数弱(49%)が、肉の摂取量を制限しているか、まったく食べていないことが明らかになった。肉の削減傾向は、ソーセージ、ベーコン、ハンバーガーなどの加工品の売上高にも影響を及ぼしており、2021年の売上高は前年比4.3%減少した。

同社は、2021年8月に16歳以上の2000人のインターネットユーザーを対象に肉の摂取量に関する動向調査を実施した。環境問題が注視される中。肉の摂取量を減らすことと環境へのメリットとの間に正の関連性があると考えるイギリス人が増えているようだ。これは、2018年の消費者の4分の1(25%)から2021年の消費者の47%へとほぼ倍増している。65歳以上の回答者の51%、16〜34歳の回答者の45%が環境問題を重要視している。

一方、肉代替品*の売上高は2021年に9%増加し、5億9800万ポンドに達したと推定されている。肉の摂取を制限/削減することへ強い関心を持っている消費者は、代替品の新製品の市場投入の増加と小売業界の販促強化の恩恵を受けているという。2021年8月までの6か月間に代替肉を食べたと回答したイギリス人の53%が肉の代替品を楽しんでいるという調査結果だった。肉を食べない人を超えて、より幅広い消費者に受け入れられていることが示唆された。

*肉代替品は、牛肉、鶏肉、魚などの特定の種類の肉の食感、風味、外観を模倣した食品で、大豆などの食感のある植物性タンパク質から作られることが多い。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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