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食生活と身体運動が癌生存率を高めるのに重要な要因

米国癌協会(ACS)は、16日、食生活と身体運動が癌生存率を高めるのに重要な2つの要因であると発表した。今日、癌の生存率は68%であり、アメリカには1,690万人の癌の生存者がいる。ACSは、2012年より癌生存者のためのガイドラインを発行しており、過去のデータをレビューして、今回、生存の可能性を高めるための推奨事項を発表した。

長期的な健康状態を改善し、生存の可能性を高めるためには、肥満を避け、食事療法や身体運動を通して身体の筋肉量を維持または増加させることが推奨されている。身体運動は、乳がん、結腸直腸がん、前立腺がんなど、いくつかの一般的ながんの種類の生存者の生存の可能性を高めることが立証されている。一方、乳がん、子宮内膜がん、膀胱がん患者の肥満は、転帰の悪化と関連する。

「西洋型」の食事(赤身および加工肉、高脂肪乳製品、精製穀物、フライドポテト、お菓子、デザートを多く含む)を食べると、結腸直腸がん、乳がん、および前立腺がんの生存者の転帰が悪化の可能性がある。 ACSガイドラインでは、野菜、マメ科植物、果物、全粒穀物が豊富で、赤身および加工肉、砂糖入り飲料、高度に加工された食品、精製穀物製品が少ない健康的な食事を推奨。地中海式食事療法は、前立腺がん患者の転帰の改善に関連する健康的な食事療法の一例としてあげている。

アルコール摂取が、癌診断後の予後に影響を与えるかどうかは、ほとんどの癌のケースで不明。ただし、喉頭がん、咽頭がん、頭頸部がん、肝臓がんは発病後にアルコール消費量が多いと、死亡リスクが高くなる。ACSは、患者に栄養と身体運動の評価とカウンセリングは、診断後できるだけ早く開始するよう勧めている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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