世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

インド人男性の間でフェイシャルスキンケアへの関心が高まる

インドの男性の間でフェイシャルスキンケア製品への関心が高まっているようだ。グローバル市場調査会社ミンテルがこのほどリリースしたレポートによると、インドの男性の10人に3人(30%)がフェイシャル スキンケアを試してみたいと考えているという。女性の場合は26% が関心を示す結果となり、男性の方が関心が高いという興味深い調査結果が明らかになった。

Mintel Global New Products Database (GNPD) からのデータを調査すると、過去5年間 (2017 年 8 月から 2022 年 7 月まで) で、インドがAPAC地域で男性用美容およびパーソナルケア製品の新製品の発売でリードしていた。その占有率はインドが一位で20%となり、中国 (15%)、日本 (10%)と続いた。

インドの男性にとって顔の肌改善は重要項目であるようだ。より多くのフェイシャル スキンケア製品を使用したいと思っている男性にとって、優先する3つの肌状態は、オイルフリーの肌 (56%) 、にきびのない肌 (53%)、傷跡のない肌 (50%)という結果だった。これらは、スキントーンを改善するよりも、問題のある肌の懸念を解決する必要性が高いことを意味する。スキンケア製品の購入要因の調査では、男性にとって最も重要な2項目は、有害な化学物質を含まないこと (60%) と、高度な科学技術に基づいていること (52%) だった。

同社のシニア ビューティー & パーソナル ケア アナリストTanya Rajani 氏は、「グローバル コンシューマーの調査によると、インドの男性の間でスキンケアに対する欲求が高まっており、84% が女性と同じように自分の外見を気にかけている。これは、ブランドがスキンケアを男性にうまく売り込む機会を提供する。」などと述べている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP