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遠隔診療でのニキビ重症度診断能は良好

遠隔医診療と通常の対面診療での尋常性ざ瘡(ニキビ)重症度の評価に違いがあるかを検討した結果が1月16日、「The Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology」オンラインに掲載された。デジタルカメラを使用した遠隔皮膚科診療は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック以降、特に一般化し、人気も高い。

今回の研究では尋常性ざ瘡の診断を受けた105人の患者(女性67.6%、18~22歳が52.4%)を対象に、遠隔診療による疾患重症度評価を対面診療と比較。遠隔診療では、患者本人から提出された、顔面病変領域(額、あご、右頬、左頬、顔全体)の5枚の写真を使用した。重症度は、国際基準のthe International Consensus Conference on Acne Classification Systemで評価した。遠隔診療と対面診療の結果の比較には互換性試験も実施し、重症度はカッパ係数で評価した。

その結果、対面診療の49.5%、遠隔診療の47.6%が重症度評価で中等度と診断された。ニキビ重症度を比較する遠隔診療と対面診療の能力テストの値は0.611で、遠隔医療での重症度診断能力は良好であると考えられた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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