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オリーブオイルの摂取、体脂肪分布に影響せず

体脂肪分布に対するオリーブオイルの影響を検討した結果が5月11日、「Food & function」オンラインに掲載された。

食事内容は体組成に大きな影響を与え、いくつかの研究では、減量戦略としてカロリー制限食にオリーブオイルを追加することの有益な効果を示唆している。今回の研究は、成人の体脂肪分布に対するオリーブオイルの摂取(料理用またはサプリメントとして)の影響を調査することを目的とした。PubMed (MEDLINE経由)、EMBASE、Web of Science、およびScopusデータベースから成人の体脂肪分布に対するオリーブオイルの効果を他の油と比較した試験52件を特定し、系統的レビューを実施した。

その結果は、カプセルでのオリーブオイルサプリメント摂取が脂肪量を増加させる可能性があるというわずかなエビデンスが見られたものの、料理用の補助的なオリーブオイルの摂取は体脂肪や腹囲の分布をほとんど変化させないことが分かった。一方、除脂肪体重はオイルの摂取量や期間で影響を受けていた。ただし、この研究では他の要素や個人の特性による影響が考慮されておらず、実際の効果には複数の要素が絡む可能性が高い。総じて、オリーブオイルの摂取が体組成に与える影響は複雑であり、より詳細な研究が必要とされる。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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