概要
アンチエイジングとは、直訳すると『エイジング=加齢』に『アンチ=抵抗』するという意味。老化を防ぐための行為の総称で日本語では「抗老化」「抗加齢」を示す。
1990年代、アメリカの美容医療業界を中心に研究が進み、その後日本でも「アンチエイジング」という言葉が使われ始める。本来は内科・外科・皮膚科など領域における積極的予防医学の一種「抗加齢医学」に端を発するが、現在では栄養学、生理学、東洋医学、エステティック、整体、アロマ、ハーブなど多岐にわたる分野での研究が進められており、美容法や健康法、食事、運動、リラクゼーションなどによって若返りを目指す意味合いでの使われ方が定着している。
美容へのアプローチ
ここ10年ほどで、外面的・内面的な若返りに対する消費者の関心が非常に高まっているのと同時に、生活習慣病が深刻な社会問題となり、アンチエイジング市場は大きなマーケットへと変貌した。
医療分野ではフェイスリフト術や脂肪吸引術、成分注入などにより外見的若返りを目指すもののほか、近年では自身の細胞を使った肝細胞療法などの再生医療も流行。エステティックの分野においても、肌細胞を活性させる効果を高めた機能性化粧品、シワ・シミケアやリフトアップに効果的な美容機器や手技、体の内側からアンチエイジングをサポートするサプリメントなど、あらゆるジャンルの施術・グッズ開発が日進月歩で進んでいる。