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ICAM日本支部がコスメティシャンライセンスを新設

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フランスの美容の国際ライセンス「ICAM」。日本支部では試験制度の拡大を目指し、新年度より新たな支部長を迎える。また新たにコスメティシャンライセンスも新設、即戦力となる人材の育成に力を入れる。

フランスではエステティシャンや化粧品業界に携わる人に向けて、CAP、BP、BTSなどの国家制度が確立されており、有資格者は美容のプロフェッショナルとして社会的にも認められている。フランス国内に限定されていた試験制度を国際的なものにすべく、フランス政府の認可を受け、2000年にICAM(International Cosmetic&Aesthetic Management)は設立された。

ICAMはフランスにおける国家資格の高い水準を満たした国際ライセンスの普及と、高い技術力を有した美容のプロフェッショナル育成を目的としている。美や健康分野のさらなる成長が期待できる日本においても、人材育成による業界振興のため、ICAM日本支部(ICAM JAPAN)が設立され、すでに「トータルビューティ」「エステティック」「メイクアップ」「ネイル」の分野においてライセンスを発給している。

2013年度よりICAM日本支部会長に就任するギレーヌ・ルボー氏(写真右)は、1973年より現在に至るまで、フランスの国家資格試験の試験官を担当し、大型サロンの経営とともにエステティック学校の学校長を務めている。同氏は、「フランスでは国家資格の有資格者でなければエステティシャンにはなれないが、日本では業界団体が独自のシステムで試験制度を発行していると聞いて驚いた。日本には大きな需要があるだけに残念。日本におけるICAMの発展に貢献したい」と意気込みを語った。

また、このたび新設されたのは、化粧品販売等を行うビューティアドバイザーに向けた「コスメティシャンライセンス」。フランスの国家資格CAPのカリキュラムのうち、ビューティアドバイザーに必要とされる知識と技術を身につけられるよう、ライセンス化したものがコスメティシャンライセンスとなる。希望者は、美容皮膚科学や解剖生理学といった基礎理論や、カウンセリングセールス、フェイシャルテクニックやメイクアップテクニックの実践など計170時間を学んだうえ、ライセンス取得試験に臨む。同ライセンスはICAMの理論を基盤として構成されているため、学習内容が重複場合は一部割愛が可能。また、ICAMビューティシャンライセンンスをすでに導入されている認定校では、追加カリキュラムを習得することでコスメティシャンライセンスの受験が可能になる。

こうした取組みは、美容業界の即戦力となる人材の育成となるだけでなく、確かな知識をもった美容の専門家がプロフェッショナルとして社会的に認められる契機となるだろう。

 

 

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