欧州の業界団体、Cosmetics Europe（欧州パーソナルケア協会）は12月12日、リーブオンスキン化粧品やパーソナルケア製品中に含有する防腐剤メチルイソチアゾリノン（ MIT）の使用を中止するよう業界全体に奨励する方針を発表した。
同協会はMITに皮膚反応の示す臨床データ、市場からのフィードバックや定量的リスク評価分析の結果などから、規制介入を待たずに今回の対応に至ったとしている。消費者の健康と安全は化粧品業界に極めて重要であるので、できるだけ早く自主規制をとるよう勧告していく。
欧州化粧品の法律に従い、MITはリーブオンと洗い流す化粧品へ最大限0.01％ （ 100PPM ）の濃度までの使用が2004年に認可された。市場には2006年から防腐剤として導入され、現在、広範囲にわたり使用されている。最近、化粧品の使用による罹患した患者において、MITに正と関連するパッチテスト反応の結果が急激に増えているという臨床的証拠が皮膚科から報告されていた。
