概要
SOD(Super Oxide Dismutase)とは、血管や肝臓に存在する、「活性酸素を除去する酵素」のことである。体内に取り込まれた酸素の約2%は活性酸素になり、細菌やウィルスから体を守る働きをする。しかし、増えすぎた活性酸素は細胞を傷つけ、酸化させる。その害は病気の約90%に関わっているとも言れており、SODへの注目が高まっている。
また、霊長類の寿命とSOD活性の相対関係の研究からは、SOD活性が高いほど寿命が長いこともわかっており、SODは健康に関わる酵素として医学の分野でも期待されている。しかし、体内で生産できるSODの量には限りがあるため、どのようにSOD能力を維持するかが課題になっている。
美容へのアプローチ
活性酸素による皮膚細胞の死や皮丹旨の酸化が、シミ、そばかす、シワ、肌荒れなど美容面にも悪影響をもたらすことが分かっており、エイジングケアの観点からも、SODを体外から効率よく補給することが求められている。SODは緑茶の葉や大根や麦の新芽など、多くの自然植物や穀類などにも含まれているものの、分子が大きいためそのまま食べても吸収されず、これまでは注射でしか取り入れられないと考えられていた。
そこで、自然植物の中に含まれる低分子の抗酸化物質を、吸収しやすい形に加工してSOD酵素と同様の作用を持つ食品として「SOD様エキス」が開発された。現在、美容健康食品の中でも大きな市場になっている。