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アメリカでリップメイクアップの人気が復活

アメリカのリップメイクアップの製品の人気が復活しており、2014年の年間売上高は推定で14億ドルに到達する勢いで伸びているーこのような予測を市場調査会社ミンテルは8月19日、発表した。

同社の調査によると2011年から2013年の2年間でリップメイクアップ部門の売上は2%の下落を経験したが、2012年から2014年のデータを分析するとほぼ9%の売上高の増加を計上した。リップメイクアップ部門は、カラーコスメティック製品の総売上高に占める割合は依然として最小ではあるが、成長率では強いパフォーマンスを示している。例えば、フェイシャルコスメティック部門の同期間の成長率は4.2%(2014年売上予測34億ドル)、アイメイク部門の同期間の成長率は6.4%(2014年売上予測48億ドル)としている。

最近の人気製品は大胆なリップカラー。ミンテルが消費者調査した結果、18〜24歳の女性のリップメイクアップのユーザーの32%はインパクトのあるリップカラーを探していると回答している。カラーコスメ製品の中で“Must have/必須アイテム”として取り上げられていると分析する。

コスメティックアイテムの使用状況では女性の9割近くがリップ製品を利用している中、リップバーム/クリームは60%と最大の利用率で、口紅が58%の利用率と続いた。年代別の調査結果を見ると、65歳以上のシニア層の利用率はリップクリーム45%に対し口紅82%で、18〜24歳の利用率はリップクリーム50%に対し口紅72%と違いがでた。さらに、最近の消費者は6割以上が、保湿効果や長持ちを希望している結果が報告された。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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