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「女性用バイアグラ」めまいや吐き気などの副作用も

女性の性的欲求低下障害治療薬で「女性用バイアグラ」ともいわれるフリバンセリンの有効性と安全性を検討した研究が2月29日、「JAMA Internal Medicine」オンライン版に掲載された。

2015年8月、米国食品医薬品局(FDA)は、次善のリスク・ベネフィットのトレードオフについての懸念にもかかわらず、閉経前の女性における性的欲求低下障害(HSDD)の治療薬としてフリバンセリンを承認している。今回の研究は、薬剤の有効性と安全性の検討のため、8件の研究(対象5914人)を対象に、システマティックレビューとメタ分析で検討を行った。

その結果、フリバンセリンによる治療はめまい、眠気、吐き気、疲労のリスクを増加させながらも、月ごと平均1回半の性的満足感を得られたことがわかった。研究自体のエビデンスレベルは全体的に低かった。フリバンセリンが臨床現場で推奨されるようになる前に、併存疾患がある女性、薬剤治療中の女性、外科的閉経(surgical menopause)の女性などを対象にした研究の必要があると示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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