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米コティ2015年度売上高44億ドルで減収増益

米化粧品大手コティは、2015年度(2014年7月〜2015年6月)の業績を8月13日、発表した。売上高は43億9520万ドルで前年度比3%の減少だったが、営業利益は5億2890万ドルで前年度比6%の増加となった。カラーコスメティックの売上はパワーブランド、サリーハンセンとリンメルの快調な売上高の伸びで前年度比8%の増収に転じたが、香水部門の売上高2%減およびスキン&ボディケア部門の売上高5%減が通期の減収に影響した。

地域別の業績結果によれば、米国市場は1%と緩やかな成長がみられ、南米市場ではブラジルでのエイボン・プロダクツ社との代理店契約が奏功して香水売上が堅調だった。ヨーロッパ市場では、ドイツ、南ヨーロッパでの売上回復がみられたが、イギリスとトラベル・リテール部門の減収で相殺された。アジア太平洋地域の売上高は、東南アジア、オーストラリアおよびトラベル・リテール部門で一貫して収益が成長した。ただ、ビジネスモデルの変化に伴い中国での業績は大幅に低下した。

2015年度のパフォーマンスについて、コティ会長兼暫定最高経営責任者(CEO)のBart Becht氏は、“効率化プログラムの推進でパワーブランドの収益成長が控えめながら遂げられた”などとコメントしている。 さらに、Becht氏は、 先月発表したプロクター·アンド·ギャンブル·カンパニー(P&G)のフレグランス、カラー化粧品、ヘアカラーブランドの買収で、年間売上高100億ドル規模のグローバルリーダーとして美容業界で新たな挑戦に臨みたいとしている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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