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化粧品は使用期限を過ぎても捨てられない!?

アメリカでは化粧品の有効期限について消費者は知ってはいるもののあまり気にしていないようだ。米ビューティ製品開発のStowaway Cosmetics(ニューヨーク州)は、女性の化粧品を買うときの慣習と利用方法について米国人女性4000人にアンケート調査した結果を9月28日、発表した。8割以上の女性は有効期限が過ぎても化粧品を捨てられないようで、主な理由は捨てることへの罪悪感と、また使うかも知れないからだった。

25歳から50歳の女性の75%は化粧品を有効期限内に使い切れないと回答した。メーカーからの注釈を読んで有効期限を過ぎると肌および健康への悪影響の危険性があることを知っているが、使い続けている慣習があることが明らかになった。アイメイクアップで特にこの傾向が強い結果がでた。マスカラは一般的に有効期限は3ヶ月間であるが、厳守する人は20%以下だった。

化粧品アイテムの保有数についての調査では、アメリカ人女性は平均で40製品を購入し自宅に保持していることが分かった。このうち、毎日のメイクに使い、携帯するアイテムは5つ。アメリカ人女性は毎日利用する8倍もの化粧品を持っている計算になる。このような調査結果から、Stowaway Cosmetics社は化粧品のサイズ、試供品の活用方法などの見直しを示唆している。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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