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世界のビューティ業界2025年の将来像

市場調査会社ミンテルは、これからの10年を見据えてパーソナルケアの国際市場2025年に影響を与えると考えられる4つの重要な要素を12月1日、発表した。進歩する技術とヒューマンパワーとの関わり方、資源としての水の重要性、エネルギー問題への取り組み、天然成分の重要性の4つを挙げている。同社パーソナルケア事業部のグローバル・プレジデントのジェーン・ヘンダーソン氏は、 “美容メーカーは既に高速性と有効性を追求する消費者のニーズを満足させる次世代の新しい美容製品の開発に取り組んでいる”などと述べている。詳細なレポート「Trends 2025 Beauty and Personal Care」は同社公式サイトより無料でダウンロードが可能となる。主要な4項目は以下の通り。

AUGMENTED HUMAN(拡張されたヒューマンパワー)
スマート技術の活用で個人の健康とウェルネスがより便利にコントロール出来る時代になり、消費者は美容分野においても同様な技術革新を追求するようになると予測している。例えば、ヴァーチャルミラーやリアルタイムの映像提供などの技術で、スキンケアやヘアケア製品の使用効果が瞬時に表現される時代へと進む。


水の需要が供給を上回る。より多くの消費者はこのことを認知するようになり、美容メーカーは化粧品製造過程で限られた資源の水をどのように有効に活用するか、新しい対策法を考案しなければならない。

パワープレイ
エネルギー危機への対策はより重要な課題になるだろう。美容メーカーは再生可能や持続性などをふまえてエネルギー資源の減少を阻止する方法に取り組む必要がある。

GASTRONOMIA(ガストロノミア)
内側にあるもの・・・構成成分への関心の高まり。消費者の天然成分への関心はより増加すると予測している。また伝統的な美容製品やレメディがパーソナルケア市場の主流にやってくると考えられる。さらに進化した形式で消費者が自宅で最終的な化粧品を調合するなど、食事の宅配サービスなどからアイデアをえた化粧品ビジネスが展開しているかもしれない。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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