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米化粧品大手レブロン、エリザベスアーデン買収

米化粧品大手レブロンは、米プレステージ化粧品会社エリザベス・アーデンを負債の引き受けを含め約8億7000万ドルで買収すると6月16日、発表した。買収は現金で取引される予定で、エリザベス・アーデンの発効済み株式一株あたり14ドル支払う。

レブロンは今回の買収で、エリザベスアーデンのプレステージスキンケア、カラーコスメ、ライセンスプレステージフレグランスのポートフォリオなどを傘下に入れ、グローバルビジネスの拡充を一気に図る。合併後には、両社の製造と流通のネットワークを最適化し重複する事業の合理化を進めておおよそ1億4000万ドルのコスト削減を見込んでいる。

ビジネス戦略的なメリットとして、レブロンのマスマーケットブランドでの強みにエリザベスアーデンのプレステージブランドでの専門性を拡張することで収益の向上が期待できるとしている。レブロンは、現在約130カ国で製品販売しているが、エリザベスアーデンのアジア太平洋地域での強い販売力を追加することで世界競争力を一段と高めることが可能ともしている。

今月、レブロンはコティ社からネイルブランド・キューテックスのインターナショナル事業を買収したばかり。2016年の売上総額の予測として、買収や外国為替の影響を除いて20億から21億ドルの予測を打ち出している。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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