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新肥満治療法は、食べた物を胃から吸い出すデバイス

米食品医薬品局(FDA)は、食後に胃の内容物の一部を排出する新しい肥満治療装置を承認したことを6月14日、FDAサイトで発表した。

ペンシルバニアに本社を置くAspire Bariatrics社の開発したAspireAssistは、非外科的方法での減量に失敗した、22歳以上でBMI値35~55の肥満患者の減量のために使用されるべきデバイス。

「AspireAssistのアプローチは、体重管理療法の重要な原則であるカロリー吸収の効果的な制御を提供するのに役立つ」とFDAの医療機器・放射線保健センター副局長William Maisel氏は述べた。

このデバイスの利用には、腹部に小さな孔を開け、内視鏡で胃にチューブを挿入する手術が必要。体の外側には腹部の皮膚にぴったりくっつく円盤状のポート弁がある。患者は、即時の20~30分後にポート弁にデバイスの外部コネクタとチューブを取り付け、バルブを開き、胃の内容物を排出する。消費カロリーの約30%が除去され、試験では1年で平均21kgの減量ができたという。

111人の患者にAspireAssistとライフスタイルアドバイスを、60人の患者にはライフスタイルアドバイだけどいう比較試験を行った結果、1年後の減量結果はAspireAssistグループで12.1%、アドバイスだけのグループでは3.6%だった。AspireAssistデバイスで、カロリーの約30%が除去され、試験では1年で平均21kgの減量ができたという。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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