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ロレアル、米化粧品会社 IT Cosmeticsを12億ドルで買収

IT_Cosmetics_850-525仏化粧品大手のロレアルは、米国で急成長中の化粧品会社 IT Cosmetics(イット・コスメティックス)を現金12億ドルで買収すると7月22日、発表した。

イット・コスメティックスは2008年、Jamie Kern Lima氏、Paulo Lima氏によって設立。形成外科医の研究チームとタイアップして女性が抱える肌の問題解決のための製品開発に専念してきた。現在、スキンケア、カラー化粧品、美容ツールなど300を超える高性能な美容製品を販売。アメリカのファッション誌などでベスト賞を受賞した製品も多数あり、顧客数を快調に増加させている。販売チャネルとしてQVC、TSCなどのテレビショッピング、ULTA、セフォラなどの専門店チャネル、公式ウェブサイトを活用。2016年度(2015年7月〜2016年6月)の売上高は前年度比56%増の1億8200万ドルを計上した。

買収取り引きが正式に終了した後、イット・コスメティックスはロレアルのラックス部門の傘下に入る。ラックス部門にはランコム、キールズ、イヴ・サンローラン、アルマーニ、アーバンディケイなどのブランドが含まれる。

ロレアル・セレクティブ部門社長の Nicolas Hieronimus氏は、「イット・コスメティックスはロレアルラックス部門のメイクアップのポートフォリオだけでなく、ハイブリッドスキンケアの需要を補完する」などと述べている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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