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小林製薬、生薬「ソウジュツ」にヒアルロン酸産生促進効果を発見

小林製薬株式会社(大阪府大阪市)は、神奈川工科大学(応用バイオ科学科 飯田泰広教授)との共同研究で、ホソバオケラなどの根茎を原料とした生薬である蒼朮(ソウジュツ)の抽出物が皮膚の細胞に分子レベルで作用し、ヒアルロン酸の産生を促進することを発見した。

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ヒアルロン酸は優れた水分保持機能を持つ高分子多糖で、皮膚に多く存在しており、肌にハリ、弾力および柔軟性を与えているが、加齢と共に減少するため、肌の衰えに深く関与していることが一般的に知られている。

同社では、生薬抽出物からヒアルロン酸産生を促進させる成分について、スクリーニングを行った結果、以下の2点が明らかになった。

1.蒼朮(ソウジュツ)の高いヒアルロン酸産生促進作用

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蒼朮(ソウジュツ)の50%エタノール水溶液で抽出した抽出物を含む培地でヒトの真皮線維芽細胞を培養し、ヒアルロン酸の産生量を調べたところ、ヒアルロン酸の産生量が増加することがわかった。さらに、その促進作用はヒアルロン酸合成酵素遺伝子の一つであるHAS2遺伝子の発現を増加させることでヒアルロン酸合成を促進させていることもわかった。

2.蒼朮(ソウジュツ)に含まれるヒアルロン酸産生促進成分の解明

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蒼朮(ソウジュツ)に含まれているヒアルロン酸産生促進作用のある成分の単離精製を行ったところ、精油成分であるヒネソールおよびβ-オイデスモールという2つの成分が、真皮線維芽細胞のHAS2遺伝子の発現を増加させる作用を持ち、ヒアルロン酸産生を促進していることがわかった。

同研究成果は、9月24日から25日まで富山にて開催される、日本生薬学会第63回年会にて発表予定で、同社から今後発売される化粧品に活用していく。

研究成果の詳細は同社ウェブサイトにて公開中だ。

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