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コティ、P&Gビューティ事業買収完了で世界3位のビューティハウスに

米化粧品大手のコティは、昨年7月に合意した米プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー(P&G)のビューティ事業の買収を完了したことを10月3日、発表した。

最終的にヒューゴボス、グッチなど高級フレグランス、カバーガール、マックスファクターなどカラーコスメ、ウエラなどサロンプロのヘアカラーとスタイリング事業合わせて41ブランドを取得した。合併後の年間売上は90億ドルを超えると推定されており、業界ではロレアル、エスティローダーに次いで世界3位の化粧品会社の誕生となる。

買収完了のプレスリリースの中で、同社の最高経営責任者(CEO)にCamillo Pane氏が正式に就任したことも明らかにした。新経営陣の下、コンシューマービューティー、ラグジュアリー、プロフェッショナルビューティーの3本柱の組織構造を打ち立てた。

コンシューマービューティー部門は、主に量販チャネルで革新的な製品を消費者に提供することを目標にする。カラー化粧品、ヘアカラーやスタイリング製品、ボディケア、芳香剤が含まれる。 アディダス、ブルジョワ、クレイロール、カバーガール、デビッド・ベッカム、ケイティ・ペリー、マックスファクター、リンメル、サリー・ハンセン、ウエラがブランド・ポートフォリオとして統括される。

ラグジュアリー部門は、旅行、小売を含む高級プレステージフレグランスとスキンケア。プレステージフレグランスでコティのリーダーとしての地位を拡大し、スキンケアの新興ビジネスの開拓を狙う。フレグランスにはマークジェイコブス、カルバンクライン、クロエ、グッチ、ヒューゴボス、バレンシアガ、ボッテガ・ヴェネタ、アレキサンダーマックイーン、ミュウミュウなどの知名度の高いブランドが含まれ、スキンケアのブランドにはランカスターとフィロソフィーが含まれる。

プロフェッショナルビューティー部門は、ヘアケアとネイルケアのサロン経営者や専門家へのサービス提供に焦点を当てる。クレイロール・プロフェッショナル、ニオキシン、OPI、セバスチャンプロフェッショナル、システム・プロフェッショナル、ウエラ・プロフェッショナルズが含まれる。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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