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韓国 CJグループ、ザ・ボディショップの買収を検討?

仏化粧品大手のロレアルは傘下のイギリス発祥ブランド「ザ・ボディショップ」の売却に向けて投資家グループなどと交渉を続ける中、“韓国のコングロマリット CJグループが入札を検討し始めた”などと、ロイター通信社は4月5日、ウェブ版で報じた。

ロレアルは、ザ・ボディショップを2006年に6億5,200万ポンドで買収しており、海外市場でのプレゼンスを順調に広げてきた。近年、ラッシュなどハンドメイドのブランドや天然成分配合のスキンケアブランドの台頭で、このニッチ市場の競争が激化し苦戦を強いられている。2016年度の決算報告のプレスリリース(2016年2月9日)でロレアルは、ボディショップのオーナーシップについて、“あらゆる戦略的オプション”を模索すると発表していた。

英ロンドンの夕刊紙イブニング・スタンダードも同日のウェブ版で一連のスペキュレーションについて報じている。それによると、ロレアル側の売却希望額は10億ユーロ(8億5,600万ポンド)で、現在、入札であがっている数値は7億ユーロ(5億9,920万ポンド)に近いらしい。

CJグループは食品販売から映画製作、インターネットサービスなどを手掛ける韓国コングロマリットの持株会社。 CJグループの化粧品市場への新規参入になるのか、その他の投資グループが落札するのか、今後の動向が注視される。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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