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マルチビタミンサプリ、有益性・有害性ともに認められず

ミネラルやビタミンサプリは健康に有益でも有害でもないという研究結果が5月28日、カナダのSt. Michael’s Hospitalからプレスリリースされた。研究の詳細は「American College of Cardiology」オンラインに掲載された。

同病院とトロント大学との共同で行われた今回の研究は、最もよく利用されているマルチビタミン、ビタミンD、カルシウムおよびビタミンCのサプリメントが、心血管疾患、心臓発作、脳卒中または早期死亡の予防に効果があるかを検討したもの。2012年1月から2017年10月の間に発表された論文およびデータを対象に、システマティックレビューを実施した。

論文筆頭著者のDavid Jenkins博士は、「最も一般的なサプリメントの肯定的な効果がほとんどでないことに驚いた。マルチビタミン、ビタミンD、カルシウム、ビタミンCは害もないが、明らかな益もない」と述べている。この研究では、葉酸のみが効果を認められている。葉酸を含むビタミンB群は、心臓血管疾患および脳卒中を減少させる可能性がある。その一方で、ナイアシンと抗酸化物質は、わずかではあるが、死亡リスク増加の可能性が示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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