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ザ・ボディショップ、ブラジル化粧品大手ナチュラ・コスメティコスに売却

仏ロレアルは、傘下の自然派化粧品「ザ・ボディショップ」をブラジルの化粧品大手ナチュラ・コスメティコス(Natura Cosméticos S/A)に売却する方向で独占的な協議を開始したと6月9日、発表した。提案された売却額は10億ユーロ。 売却取引は、2017年の間に完了する見込みとしている。

ザ・ボディショップの買収について、欧州の投資家グループおよび韓国、中国の企業などが関心を示していると今年2月より報じられていたが、最終的にはブラジルで化粧品の直接販売を展開するナチュラ・コスメティコスが買収権を獲得したようだ。

「ザ・ボディショップ」は英国ブライトンでイギリス人アニータ・ロディック氏によって1976年に設立。自然の原料に焦点をあてた製品開発でビジネスを成功させ、英国自然派化粧品の象徴的ブランドの地位を築いた。2006年に仏ロレアルが同ブランドを買収してからも、グローバル市場でのビジネスを加速し、現在、世界60カ国で3000以上の販売チャネルを展開する。

ナチュラ・コスメティコスは1969年創業。オリジナルブランド「Natura」スキンケア、ボディケア、香水などの製造販売を中南米で手掛ける一方、最近、オーストラリアのメルボルン発祥の「イソップ(AESOP)」を買収して注目されていた。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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