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英ハット・グループ、 化粧品サンプル定期販売のGLOSSYBOX買収

イギリスの大手オンラインヘルス&ビューティー小売のThe Hut Group(ハット・グループ)は、化粧品の試供品サブスクリプション(定期販売)を展開する GLOSSYBOXを大株主の Rocket Internet社とKinnevik Online社から買収したと8月14日、発表した。買収額など詳細については明らかにしていない。

2011年にベルリンに設立されたGLOSSYBOXは、高級美容品のサンプルをボックスに入れて定期販売する会社として急成長中。 イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン、米国にオフィスを構え、世界の10大都市でビジネス展開している。同社のサブルクリプション型モデルは、年間サービスのみならず、3ヶ月、6ヶ月の固定期間を選択することが可能となる。毎月のサービス価格は8.5ポンド、9.5ポンド、10ポンドの価格帯。これまでに試供したブランドには、ドゥラメール、ランコム、キコ・ミラノ、エッシー、ロクシタン、モルトン・ブラウンなどの人気アイテムの数々が含まれる。

あらゆる業界でサブスクリプション型のビジネスモデルが台頭してきているが、化粧品業界でも米国を中心に、男性用カミソリの刃の定期販売や美容品のサンプルをボックスに入れて定期販売するベンチャーが増えてきている。

今回の買収について、ハット・グループの 創設者兼最高経営責任者のMatthew Molding氏は、「素晴らしいブランドを獲得した」などとコメントし、同社のマーケティングのインフラを活用して国際市場でのビジネスを強化する戦略のようだ。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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