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2016年度の国内化粧品市場規模は前年度比2.9%増

株式会社矢野経済研究所(東京都中野区)は7日、国内の化粧品市場に関する調査結果をまとめた。それによると、2016年度の国内化粧品市場規模は、ブランドメーカー出荷金額ベースで前年度比2.9%増の2兆4715億円であることがわかった。

2015年度に続き、訪日外国人客によるインバウンド需要を取り込んでいることに加え、景気回復を背景とした化粧品への需要増加や化粧品メーカーによる新たな機能性の高いブランドや商品が投入されたことが好調の要因としている。

製品カテゴリー別に見ると、2016年度の市場で最も高い構成比46.5%を占めるスキンケア市場は前年度比3.0%増の1兆1490億円となった。同市場は、小売業者・ 卸業者・化粧品メーカーが一体となって、訪日外国人客を意識した売場作りや多言語に対応したカウンセリング、ギフトセットの販売、更にはエステティックサービスなどの体験型のサービスを強化したことで、美容液、フェイスパックを中心にインバウンド需要の取り込みが進み、市場は拡大。加えて敏感肌化粧品、オールインワンジェル、自然派・オーガニック化粧品など様々な付加価値を訴求する製品が増加したことで、幅広い需要を獲得し、好調に推移した。

メイクアップ市場は前年度比4.4%増の5482億円となった。ベースメイクでは、リキッドファンデーションの新しい剤型であるクッションファンデーション(クッションスポンジにベース液を浸み込ませ、簡単に使えるファンデ)が好調に推移。また、肌の悩みをカバーするコンシーラー、立体感を与えるハイライトなどに対する需要も高まっている。ポイントメイクでは、口回りに重点を置いたメイクトレンドが継続しており、リップカラー、特に水や汗に強く色落ちしないティントタイプの商品が好調だった。

ヘアケア市場は前年度比1.6%増の4395億円となった。2015年に発売された自然派化粧品を訴求するシャンプー・ヘアトリートメントブランドが急拡大したことによる単価の上昇と、それに伴う市場活性化によってシャンプーやトリートメントは好調に推移。ヘアカラーは、業務用では40歳代~50歳代をターゲットにしたファッション性の高いヘアカラー剤が好調に推移している。

フレグランス市場は前年度比2.1%増の296億円。外資系のファッションフレグランス(ファッションブランドのフレグランス)等の高価格帯商品が好調に推移するなどした。また、男性用化粧品市場は同1.2%増の1192億円。2016年度は引き続きニオイ対策を訴求 したヘアケアが不快臭ケアの需要を取り込み好調に推移するなどした。

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