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BMI40を超えると肥満手術でも痩せにくい

肥満手術成功の要因についての研究が7月26日、「JAMA Surgery」オンラインに掲載された。ルー・ワイ胃バイパス手術、スリーブ状胃切除、調節性胃バンディング術など、肥満患者を対象とした外科手術は、術後の体格指数(BMI)を30未満とすることが重要な目標となっている。これは、BMI30を超えると肥満関連疾患罹患や死亡リスクが上昇することから規定されている。

今回の研究は、米国ミシガン州の臨床データレジストリにある2006-15年肥満手術2万7320件のデータから、術後BMI30達成の予測因子を同定した。評価はロジスティック回帰を使用して、手術後1年でBMI30未満を達成するための予測因子の同定とした。二次的評価は30日後の術後合併症および1年後の自己報告の合併症寛解とした。

その結果、肥満手術後1年で計9713例の患者(全体の36%、平均年齢46.9歳、男性16.6%)がBMI30を達成していた。この目標達成の重要な予測因子は、術前BMIが40未満(オッズ比12.88)だった。術前BMI50以上ではBMI30達成はわずか8.5%のみだった。胃切除術、胃バイパス、または十二指腸切除術の患者は、調整性胃バンディング術患者と比較してBMI30達成の可能性が高かった(オッズ比8.37)。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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