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美容施術「IPL治療」による美白作用の新たなメカニズムを発見

ロート製薬株式会社(大阪府大阪市)はこのほど、医療法人財団青輝会アオハルクリニック(東京都港区)との共同研究により、美容施術「IPL(Intense Pulsed Light)治療」が肌色を決定する遺伝子発現に作用することを見出したと発表した。

今回、メラノサイト含有3次元培養皮膚モデルを用いて、実際の施術を再現し、メラニン産生に関する様々な遺伝子発現の変化を確認した。これまでIPL治療による美白作用はメラニンを含む細胞の熱変性とターンオーバーの促進であると考えられていたが、今回の検討により、新たにメラノサイトにおいてメラニン合成に関わる遺伝子OCA2、SLC45A2の発現が低下していることを発見、さらにOCA2とSLC45A2遺伝子の発現を抑制すると、有意にメラニン生合成が低下することがわかった。

OCA2とSLC45A2は、近年のヒトの見た目に関するゲノム関連解析により肌色の決定に寄与していることが明らかとなった遺伝子。

また、同社植物エキスライブラリーを用いて、スクリーニングを行ったところ、アーティチョークエキス並びにエイジツエキスにIPL治療と同様OCA2とSLC45A2の発現を抑制する効果を見出した。

今後は、今回のメカニズムに着目した素材を見出し、製品への応用を目指していく。今回得られた新知見に関しては特許出願済としている。

今回の研究成果は、2018年3月に金沢で行われる日本薬学会第138年会において発表する予定だ。

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