ちふれ、皮膚炎症の科学的解析を目指し理研と技術指導契約

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2018.08.3

編集部

化粧品の開発、製造、販売を手掛けるちふれホールディングス株式会社(埼玉県川越市)は、国立研究開発法人 理化学研究所 生命機能科学研究センター(BDR)器官誘導研究チームとの技術指導契約および理研ベンチャーである株式会社オーガンテクノロジーズ(東京都港区)と、皮膚炎症の科学的解析とちふれ独自の評価法構築を目的とする協働プロジェクトを開始する。

同プロジェクトに関する契約は2017年12月に締結しており、安全・安心な化粧品の開発に向けた研究を推進していく計画。

同プロジェクトは、オーガンテクノロジーズが有する機能性評価の最先端技術を基盤に、現在の安全性試験では検出することが難しい、化粧品でまれに起こり得る肌荒れや肌トラブルなどの肌への過敏症を中心に、その影響を客観的・科学的に評価する独自の評価法確立を目的としている。2018年5月に半年間の契約が満了となり、翌6月から2019年5月末まで、新たに1年間の継続契約を締結する予定だ。

2016年12月、ちふれはオーガンテクノロジーズの有する世界最先端の技術に着目。第三者割当増資により、化粧品開発とのシナジー効果を発揮するため、2017年5月、1億円の出資を行った。

その後、高機能化粧品の開発から安全性に関する研究に至るまで、幅広く共に研究するテーマについて検討した結果、化粧品による肌荒れや肌トラブルの原因となる炎症応答に着目し、その安全性に関わる研究を軸に協働プロジェクトを進めることを決定。

そして2017年12月、理化学研究所の辻チームリーダーとオーガンテクノロジーズを中心とした研究グループが開発した表皮と真皮からなる機能評価可能な人工皮膚モデルを活用した炎症応答の遺伝子レベルでの研究体制を構築し、辻チームリーダーからの技術指導の下、オーガンテクノロジーズとちふれ綜合研究所の研究員による研究を開始した経緯がある。

参考リンク
ちふれホールディングス株式会社

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