MTG、4年前後を目途に美容・健康分野のスタートアップに投資

最新商品

2018.10.3

編集部

化粧品や美容機器などのブランド事業を展開する株式会社MTG(愛知県名古屋市)は3日、 投資事業を担う新たな子会社「株式会社MTG Ventures」の設立を受け、MTG東京R&Dセンターにおいて「株式会社MTG Ventures設立記者会見」を開催した。代表取締役社長に就任した藤田豪氏は「4年前後を目途に投資を行っていく」との考えを示した。

「株式会社MTG Ventures」は、主にBEAUTY&WELLNESS-TECHに特化したベンチャーキャピタル。投資枠として50億円を設定し、BEAUTY&WELLNESS -TECHのほか、FOOD-TECH、SPORTS-TECHの分野を手掛けるスタートアップ企業を投資対象に、同分野での共創を目指している。

藤田氏は、日本合同ファイナンス株式会社(現株式会社ジャフコ)で22年間、ベンチャーキャピタル一筋に、スタートアップからレーターステージまでの投資を行い、投資先各社での取締役就任、ファンドの募集などを手掛けてきた。

会見では、「今まで5000人を超える経営者と出会ってきたが、MTG代表取締役社長の松下剛氏はNo.1の経営者と考えている。MTGがCVCをやる特異性は、『モノがつくれる』『ブランドが創れる』『販路がある』こと。こうした強みをスタートアップに提供することで、投資先企業の成長促進につなげたい」(藤田氏)と強調。

具体的な投資は、4年前後を目途に行う。「50億円のうち新規投資で40億円、1社あたりの投資金額は1億円~2億円前後を想定するため、約30社くらいのイメージになると思う。またそれとは別軸でインキュベーション施設、松下氏によるスタートアップ塾の開設や、小学生への起業家教育をすることで名古屋のスタートアップを盛り上げ、名古屋初のベンチャーエコシステムを構築することで、地域にも貢献していきたい」(藤田氏)と意気込みを語った。

松下氏は、「藤田氏とは10年近くの付き合いがあり、実績や経験の部分だけではなく、人間性や人柄の部分でも大変信頼を置いている。今回の役割は彼にとっても大きな決断だったとは思うが、MTGグループの一員として今までの経験をフルに活かして欲しい。BEAUTY&WELLNESS-TECHの推進を目指すMTGにとって、スタートアップの支援は、結果、ブランドの底上げにつながる。MTG Venturesとともにブランド開発カンパニーを盛り上げていきたい」との考えを示した。

参考リンク
関連記事:「MTG、子会社設立し美容・健康分野などの技術開発に投資」

#

↑