エスティローダー2013年度、年間売上高100億ドル突破

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2013.08.19

編集部

米高級化粧品メーカーのエスティローダーは、2013年度(2012年7月~2013年6月)の会計決算で、年間売上高は前年度比5%増の101億8千万ドル、純利益は前年度比19%増の10億200万ドルという好業績を報告した。一株当たりの純利益は2.53ドル。

売上高の伸びは新興市場で特に堅調だったほか、先進国市場での安定した伸びがみられた。高級ブランドの市場拡大が続いており、オンライン、トラベルリテールチャネルでの販売急増が2013年度の成長に貢献したと分析している。

部門別にみると、スキンケア部門は同社が最重要戦略に掲げる結果が傑出し、2013年度の年間売上高は6%増の44億6千万ドルだった。エスティローダ・ブランドから発売した新製品パーフェクショニストCP+R、アドバンス タイムゾーン、クリニークの新製品イーブンベターアイズダークサークルコレクター、ドウ・ラ・メールの新製品ザ・モイスチャライジングソフトクリームの市場投入などが奏功した。

メイクアップ部門の年間売上高は5%%増の38億7千万ドルで、主にメイクアップ・アーティストブランドMAC(マック)の堅調な売上増加を反映した結果となった。トムフォードのカラーコスメティックの売上も順調な伸びを示している。

香水部門の年間売上高は3%増の13億1千万ドル。DKNY、トミーヒルフィガー、コーチなどから発売した新しいフレグランスの市場投入とジョーマローン、トムフォードの高級ブランドの売上増加が顕著だった。

ヘアケア部門の年間売上高は前年度比6%増で4億8千万ドルという高成長率を記録した。この部門ではAVEDA(アヴェダ)の売上が快調だった。販売チャネルの拡大でヘアサロンでのアヴェダの取り扱い店舗数がグローバル市場で増加傾向にあり、また、バンブル アンド バンブルのブランドは専門店からマルチチャネル販売網へと販売チャネルの裾野を広げたとしている。

地域別ではアメリカ市場43億ドル(前年度比 5%増)、ヨーロッパ・中東・アフリカ市場37億ドル(同 4%増)、アジア太平洋市場21億ドル(同 5%増)という売上配分だった。2014年度は南欧諸国や韓国での成長率の減速を考慮して3~4%の成長率を期待しており、これからもスキンケア、メイクアップ部門に焦点を当てて、革新的な新製品の開発を続け、急成長する新興市場での販促を加速したいとしている。

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