アメリカの旅行者の7割が国際ワクチン・パスポートの導入を支持

最新商品

2021.09.27

国際部

アメリカではワクチン・パスポートの導入の支持者が過半数を超えているが、まだワクチン接種をしていない人のうち、次回の旅行までにワクチン接種を予定している人は少ないようだ。シンガポールの調査会社OAGは15日にリリースしたアメリカの消費者の旅行に関する調査結果では、旅行者のフライトに対する意欲は高まっているものの、ワクチン接種の義務化の動きでは意見が二極化していることが示された。

OAGは、2021年7月と8月に米国の1800人以上の旅行者を対象に飛行機の利用状態、ワクチン接種、ワクチン・パスポートなどについて実態調査をおこなった。

多くの航空会社や観光地が、安心感を高め、感染と闘うためにワクチンの義務化を検討している中、国内でのワクチン・パスポートについて、アンケート回答者の68%が関心がある、もしくは望ましいと回答した。海外旅行の際のワクチン・パスポートについては、回答者の70%が義務化すべきたと回答した。ただ、ワクチンを接種していない人のうち、次回の旅行までにワクチンを接種する予定があると答えた人はわずか15%だった。まだワクチンを接種していないと答えた人のうち56%が、航空会社や空港、旅行先が旅行の際のワクチン接種を要求したとしても、接種するつもりがないと回答した。今回の調査結果のその他のポイントは以下の通り。

アメリカ消費者の旅行に関する意識調査
COVID-19への懸念が続いているため、一部の人々は飛行機を利用していない:フライトを予約していないという30%の回答者のうち、40%がワクチン接種率と規制の改善を待っていると答えており、30%がワクチン・パスポートが義務化されることを待っている。

出張の見通しは依然として立たない:勤務先が今後12カ月間に飛行機を使用する出張を計画していると答えた回答者は62%にとどまり、38%が「計画がない」(20%)または「具体的な計画がない」(18%)と回答。

ホリデー・シーズンの旅行は回復する見通し:2021年のホリデー・シーズンは、2020年と比べてかなり好調になると予測されている。OAGの調査では、ホリデー・シーズンに通常は飛行機を利用すると答えた旅行者38%のうち、2020年に飛行機を利用した人は40%にとどまっていたが、今年は、飛行機利用を予定している人の割合は2倍以上(85%)になっている。11月の感謝祭の週に予定されている座席数も同様で、現在、国内線の予約席数は昨年よりも47%多くなっている。

予約行動は依然として不規則:調査対象となった旅行者の約半数は、依然として間近の予約(2週間から1カ月前)のみを行っており、残りの半数は2~6カ月以上先まで予約している。また、88%の人が今後12カ月間で航空券の価格が上昇すると予想している。

#

↑